18歳選挙権と満年齢
「18歳から選挙権」成立へ 来夏参院選にも適用 与野党、来週再提出 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
来夏の参議院議員選挙から18歳以上にも選挙権が与えられるらしい。
選挙権を与える年齢を引き下げる事自体について、ここで詳細に述べようとは思わない。
選挙権が与えられる人が増えることにより、事務作業が増える事は明白であるし、教育機関においても、「お金の遣い方」「選挙の意義」を十分に教えていない状態で選挙権を与えたとしても、単に投票率が下がるだけの結果になるだろうし、多くの若者はわざわざ時間を使ってまで投票に行く程、政治に興味を持っているとは思えないからである。(高校の授業の一環として、学校に臨時の期日前投票所を設けて実施するなどしない限りは、一般の会話の中でも政治の話が出てくるとは思えない)
なぜに満18歳という括りなのか
そこがなんとも釈然としない。
確かに日本においては、
- 運転免許の取得
- 飲酒/喫煙
などについては満20歳から許可されている。
しかしながら、満年齢というのは産まれた日から経過した年齢であるし、1つの年度の中に、約1歳の差を生じている。
そのため、18歳に選挙権を与えたとしても、高校3年生の学年の中に「選挙権を持つ者」「選挙権を持たない者」が共存していることになるのである。
古来、日本においては数え年を使用していた。
数え年は産まれた時が1歳で正月を迎えると1歳歳をとる。
これをそのまま学年に当てはめてしまうと、早生まれとそうでないもので結局同じ学年の中に複数の歳が存在することとなる。
選挙権や運転免許の取得などについて、年度に合わせた新数え年を採用して、1つの年度における年齢については統一してみてはいかがだろうか?
そうすれば、ある特定の学年において政治に関する授業の場を設ける事もできるだろうし、候補者が何を考えているのか等のディベートの中で、政治に興味を持つ者も出てくるのではないかと思うのである。