電子マネーの普及により減ったもの
現在多くの人が多かれ少なかれICカード(電子マネー)入りカードを保持している事は多いだろう。
店舗で支払いをする時や電車/バスに乗る時など、簡単に決済できるという利点から、多くの人が使用している。
複数存在していることにより、支払時の手間は減ったものの、どのカードに幾ら残っているのかを覚えておかないといけないというデメリットは付いて回っている。
多くの場合、交通系のカードを使用している人が多いだろうが、タスポにも電子マネーを入れる事もできるし、WAONやNANACOのように交通系以外の電子マネーも存在している。共用できないのは不便で仕方がないところではある。
電子マネーの普及により減ったものを上げるとするとなんだろうか?
「募金」である。
街頭で募金をしていたり、コンビニなどでもレジの横に募金箱が設置されている。
しかし、電子マネーを重用することにより、小銭が手元にないことが増えているように思う。
昔は、98円のものを購入して、100円を出し2円お釣をもらった際には、その2円を募金箱に入れることも多かったが、電子マネーで支払うと、その2円が手元にないので、そのまま募金するということがなくなってしまうのである。
全体の募金額から見たら、まだまだ微々たる金額かもしれない。
しかし、電子マネーは統合されたりして種類は減っていくのかもしれないが、
電子マネーを使用するという事自体はあまり廃れないだろう。
そうすると、塵も積もれば山となるという言葉のように、小銭の積み重ねで
募金額が減少していく事になってしまうのである。
募金ができるタイプの自販機はあったりするのであるが、
自販機全体の数からすれば0.1%にも満たないであろうし、
わざわざその募金商品を購入するというアクションを取るのは面倒に感じる人が
多いであろう。