イスラム世界から見たキリスト教
しかしイスラム教徒側から見てみると、この図式は大きく異なる。
古来の十字軍においても、イスラム教国は異教徒に比較的に寛容でキリスト教徒を含む異教徒からは人頭税のような形で税金を納めさせる事で共存をはかっていたが、十字軍はエルサレム奪還の名目でイスラム教徒を老若男女問わず虐殺し、血の河で足首が浸かる程であったという。それも一つの都市ではなく、いくつもの都市がそのような状態に陥っている。
仏教はエルサレムを聖地としていないので、この輪の中には入っていないが、仮に入っていたとしたらより混沌とした世界になっていただろう。
その確執が現代にも影響を及ぼしているのである。
この様にして埋められない溝が生じている。