うんじぃが思いつくままに綴る

特にこれは!と思う事を書き綴っていきます

イスラム世界から見たキリスト教

f:id:mineunji:20150129235141j:plain

現在の世の中のおいては、キリスト教から見た世界観になっている。そのため、テロを起こすのもイスラム教徒という図式が出来上がっているし、古来の十字軍においてもイスラム教徒が悪で、キリスト教徒が正という図式になっている。
しかしイスラム教徒側から見てみると、この図式は大きく異なる。
キリスト教徒側が世界の富の大半を保有し、イスラム教徒をキリスト教徒に改宗させようとしている様に思うだろう。
古来の十字軍においても、イスラム教国は異教徒に比較的に寛容でキリスト教徒を含む異教徒からは人頭税のような形で税金を納めさせる事で共存をはかっていたが、十字軍はエルサレム奪還の名目でイスラム教徒を老若男女問わず虐殺し、血の河で足首が浸かる程であったという。それも一つの都市ではなく、いくつもの都市がそのような状態に陥っている。
さすがにそんな事を数次にも渡って繰り返されたら、イスラム教徒の中に反キリスト教の心が芽生えてしまう事も避けられない。
ここにイスラム教キリスト教の永きに渡る確執が生ずるのである。
仏教はエルサレムを聖地としていないので、この輪の中には入っていないが、仮に入っていたとしたらより混沌とした世界になっていただろう。
キリスト教徒から見たらイスラム教徒は悪。
イスラム教徒から見たらキリスト教徒は悪。
その確執が現代にも影響を及ぼしているのである。
代表的キリスト教国であるアメリカの最近の戦争相手はイラクであり、アフガニスタンに巣食うタリバンである。そう、両方共イスラム教徒である。
全てのイスラム教徒がキリスト教徒を目の敵にしているのではなく、特にイスラム原理主義者がという事になるのではあるが。
キリスト教徒の中にもプロテスタントカトリックなど色々宗派がある様に、キリスト教徒の中にも貧富の差などの差別が生じている中で、イスラム国に賛同しイスラム教に改宗する人が存在する。
またそのイスラム国に対してキリスト教国が主体となって攻撃を行なう。それがまたイスラム教徒の中にキリスト教への反発が生じる。
この様にして埋められない溝が生じている。