うんじぃが思いつくままに綴る

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ISILに対する有志連合の空爆がなかったら

アメリカを始めとする有志連合は今までに2000回以上の空爆を行ない、ISILメンバを6000人以上殺害したと言われている。
空爆により指揮が低下し、ISILを離脱しようとする欧米からの参加者もいると言う。

しかし今回、ISILに対して空爆を行なう大義はなんだろうか?
異教徒殺害や、ジャーナリスト処刑などに対する人道的なモノなのだろうか?
それともキリスト教世界に対抗する勢力を潰そうとしているためだろうか?

仮に有志連合による空爆が行われなかった場合、中東情勢はどのように変わっていたのだろう?
現在の支配地域はイラクとシリアに跨がる部分であるが、恐らくイラクの首都バグダッド迄は陥落していただろう。それによりイラク全土をほぼ手中に治めていた気がする。
シリア側はさらにヌスラ戦線との内戦状態もあるため全土を手中に収めるのは難しいかもしれないが、シリア北部を支配下においていた可能性は高いだろう。

単に虐殺ばかりを繰り返していたら、国として成立する事はなくなってしまうため、国として整備が行われたら、最終的には中東戦争を始め、イスラエルとの戦争が行われるだろう。宗教にとって聖地とはそれ程重要なものである。

欧米列強により勝手に引かれた国境を無視し、民族や宗教による団結から国が生まれるというのは自然な事かもしれないが、一応現在の国際法上では領土拡大のための侵略戦争は禁止されている。

しかしそれも欧米列強により決めれらたものと言ってしまえばそれまでである。

中東に石油という資源があり、またキリスト教ユダヤ教イスラム教の聖地が存在する事で欧米列強が干渉する。その三角関係が変わらなければ、ISILが例え壊滅したとしても、遠くない将来には同じ様な事象が起こる可能性は高いだろう。