ヤクザは一律的に悪なのか?
ヤクザというと、「悪」というイメージを持つ人が多い。
ヤクザというと、暴力や覚醒剤、みかじめ料など悪いイメージしか持っていない人も多いのかもしれない。
確かにそのような一面はあるだろうし、「善」だという気持ちがある訳でもない。
しかし、災害があれば地回りのヤクザが率先して炊き出しをしたりと慈善行為を行なっていることも確かである。
単なる偽善だという人もいるだろうが、全てが悪であれば、100周年を迎えるまで存続できるものではない。
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多くの人は、暴力団と全く関わりを持っていないと思っているかもしれないが、再開発が行なわれた地域に住んでいる人やそこにある会社で働いている人は、多少は関わっているということに気が付いていないだけである。
バブル期には、都市の多くで再開発が行なわれたが、再開発用地に住む人が簡単に土地を手放した人ばかりではない。
そこで暗躍したのが地上げ屋と呼ばれるヤクザだったりする。
非合法な方法で住民を追いやったりしたことも多々あるのではあるが、
それにより地上げにより纏まった土地が整理されて、そこを再開発していたのは事実である。
それがなければ、いまだに細切れの土地が多く残っていた可能性は否定できない。
ヤクザは上下関係がはっきりしているし、利益にならないような犯罪を犯すことは少ない。(報復の場合は別のこともあるだろうが)
組のために犯罪を犯して収監された場合、基本的には組が残された家族の面倒を見る。組員の家族を養うと言っても最低限の生活ではなく、そこそこ問題のないレベルで生活を保障しているので、かなりのお金が掛かるのである。そのため、無用な犯罪は犯さない。
また、暴力団がなければその構成員は自分の生活を保つためには、一般の人に対してのアウトローが増えてしまい、治安が悪化する可能性は高い。
今は、深夜に女性だけでも外出できるような国ではあるが、男でも一人での外出が危険になるかもしれない。
暴力団という組織を肯定する訳ではないが、一律的に否定するのでなく、
世の中には必要悪という言葉も存在する事を頭に入れる必要があるのではないだろうか?