住民基本台帳の用途について思うこと
2016年から国民に対して、住民基本台帳カードが配布される事となった。
別にそれ自体は特に問題はないと私自身では思っている。
(そもそも、すでに現時点でも住基カードを保有しているぐらいなので)
2017年7月からは、健康保険証の情報もICチップに埋め込まれることで、
健康保険証としても使用できるようになるようだ。
しかし現在の住基カードにおいては、問題があると思っている。
- 顔写真の有無が選択性である
- ICチップを有効に使用していない
現在、健康保険証には顔写真がないことによって、健康保険証の使いまわし(保険料を滞納している人が他の人から借りて、病院を受診する)事が可能となっている。
それを防止するためには、顔写真は必須にせざるを得ないと思うが、
そのあたりが検討されているようには思えない。
住基カードにはICチップが埋め込まれている。ICチップには思っている以上に
色々な情報が格納できるが、単に健康保険証の情報が埋め込まれるだけでは宝の持ち腐れである。
現在、タスポや運転免許証、交通系のICカードやキャッシュカードなどにもICチップが埋め込まれているが、全てを1枚に統合していただきたいものである。
発行主体がそれぞれ異なっているため、統合が難しいのかもしれないが、
各種店舗でのポイントカードの情報も含めて1枚に統合できるようにしていただきたい。
そうすれば、財布の中もすっきりするだろうし、引越しして住所を変更したとしても、一箇所への届出をするだけで済むということになるだろう。
プライバシーが云々という人もいるのかもしれないが、何も悪いことをしていなければ、そんなに心配するようなことがあるだろうか。
また、住基カード不携帯においても罰則を設けることで所持の実効性が高まるだろう。
住基カードに電子マネーが登録できたり、デビットカードとしての機能もあれば、
とても便利になるだろう。
将来的には少しずつそのように向かっていくのかも知れないが、
現時点ではまだまだ検討不足感が否めないというのが実感である。