うんじぃが思いつくままに綴る

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ISILとの戦闘を決着させるには

以前はISISイスラム国であるが、日本政府としてISIL(いわゆるイスラム国)と呼称するよう表現を統一するよう申し立てがあったようなので、今後はISILと表記する事にしよう。

現在、ISILにはアメリカなどにより空爆が実施されているが、正式には戦争ではない。
イラクとシリアを跨がってISILの支配地域があるため、内戦とも言い難い。
国際法上では国対国の武力紛争を指すが、ISILを国として承認している国家がないため戦争ではない。また宣戦布告も行われていない。

空爆でどれ程ダメージを与えたとしても、国家としての交渉をする機関もないので終戦には到らない。また空爆だけでは戦意は削げても占領、奪還をする事もできない。

しかしISILの支配地域に地上部隊を送るとなると、実際の対象国家からの許可が必要であるが、シリアから許可が出るとは思い難い。
そうすると、ISILを国として承認した上で地上戦にて占領するしかないのかもしれない。
占領した上で、元の国に再配分するなりしないといけないようにも感じる。
ただ単に再分配するだけで解決できるかは未知数ではあるが、早期に決着を付けようとすれば多くの犠牲を払う必要性を意識する必要はある。イラク軍に地上戦をさせようとしているが、まだイラク軍の練度はそのレベルに達していない。

元々ISILはイギリス、フランスによるサイクスピコ条約により地図上で引かれた線を国境としている地域があり、そこを不満に思っている部分は確かに存在する。

中東戦争においても原因となっているのはイギリスの多枚舌外交によるものであり、アフリカなどを見ても嘗ての列強により引かれた線で国境が定められており、民族や宗教などを無視している事で内乱が起きる。
今回のISILの行動は元を辿れば欧米列強に起因する。

圧倒的な武力差でISILを壊滅させる事はできるかもしれないが、それによってISILに参加している義勇兵が国に戻ってテロ活動をする可能性も十二分にある。

今のままでは後数年は今の状態から大きく変わらないだろう。

そして長期化する事で、ボコ・ハラムなどの勢力も拡大していく。

対症療法では何も変わらない。
抜本的に解決する為に国連は存在しているが、潘基文では何もできるはずがない。

そのようにして世界は混沌としていくのである。